鉄腕・宮西尚生
プロ野球は新人合同自主トレ、あるいは既存選手の自主トレ
二月一日からのキャンプ前のこの時期は自主トレのニュースがほとんどです。
若手選手から実績のあるベテラン選手まで
様々な選手の自主トレのニュースが流れていますが
今回は北海道日本ハムファイターズの投手について
書いていきたいと思います。
宮西尚生とは?
宮西尚生投手プロフィール
生年月日:1985年6月2日
出身地:兵庫県
ポジション:投手
投打:左投左打
背番号:25
プロ入り前までの経歴
- 野球は小学校1年生から始めた
- 高校時代は甲子園出場は無し
- 高校卒業後は関西学生野球連盟に所属している関西学院大学に入学。
- 関西学院大学野球部時代には、2年生の春季のリーグ戦で48回1/3連続無失点のリーグ記録を達成しプロから注目される。
- 一転、大学3年生の時には球速アップを目指していたがフォームを崩したため、成績は伸びなかった。
- 3年生の時にはIBAFインターコンチネンタルカップの野球日本代表に選ばれている
- 4年生の時には北京プレオリンピック野球日本代表に選ばれている
- 荻野貴司外野手(現・千葉ロッテマリーンズ)は大学の同級生
ドラフト会議
2007年11月19日に開催された大学生・社会人ドラフトで
北海道日本ハムファイターズから3巡目指名される
なお、この時大学生・社会人ドラフトでファイターズから指名された選手は以下のとおりです。
◆大学生・社会人ドラフト
1巡目:多田野数人
2巡目:選択権なし
3巡目:宮西尚生
4巡目:村田和哉
◆高校生ドラフト
1巡目:中田翔
2巡目:選択権なし
3巡目:津田大樹
4巡目:大平成一
5巡目:松山傑
6巡目:豊島明好
7巡目:浅沼寿紀
2020年現在ファイターズに残っているのは宮西と中田翔のみです。
特に高校生ということは少なくとも宮西より4歳若いにも関わらず
すでに現役を退いており、いかにプロ野球の世界が厳しいかということを
示しているとも言えるでしょう。
北海道日本ハムファイターズ入団後
- 2008年3月25日にリリーフでプロ初登板
- 以後2019年シーズン終了まで全てリリーフで登板のためプロでは先発経験は無い
- 1年目から50試合登板を達成し2019年シーズンまで毎年50試合以上登板している
ブログタイトルに付けた鉄腕というのは、毎年50試合以上登板している宮西投手であればピッタリな異名かなぁと思います。
また、2010~2012年と2014年は60試合以上投げています。
宮西投手が居なければファイターズの投手陣は崩壊していたのではと思うのは筆者だけではないと思います。
宮西投手のファイターズ愛(2014年)
ファイターズファンにとって最大のピンチは
FA権を獲得した宮西投手の他球団への移籍の可能性が有ったことじゃないでしょうか。
プロフィールにも記載したとおり
宮西投手は兵庫県出身です。
2014年シーズン中にFA権を獲得した宮西投手が
FA権を行使して阪神タイガースへ移籍するのかファイターズの残留かが注目されました。
報道の様子から「阪神に移籍かぁ」と思ったのは筆者だけではないと思います。
そして2014年11月8日、ついに宮西投手は決断します。
「FAせず残留」のニュースが飛び込んできました。
正直、ファイターズはFAでは金銭面で他球団に勝てず
FA宣言すればほぼ間違いなく移籍していたでしょうから
このニュースは本当に嬉しかったですね。
なお、この年は小谷野栄一選手と大引啓次選手の主力二人がFA権を行使して他球団へ移籍したので、一人でも残留かつ投手陣の中心と言える宮西投手の残留はチームにとっても大きかったのではないでしょうか。
結果3年契約での残留となりました。
宮西投手のファイターズ愛(2018年)
その後2017年はFA権を行使せず単年契約で残留しますが
2018年、ファイターズファンにとって再びピンチが訪れます。
再びFA権を行使するか注目されました。
しかし、この時もFA権を行使せずファイターズに残留の運びとなりました。
宮西投手は会見で「この肘が動かなくなるまで恩返しをする。覚悟を決めて最後までファイターズに貢献したい」と言ってくれました。
すなわち、生涯ファイターズ宣言ということでしょう。
日本球界初の300ホールド
そんな鉄腕・宮西投手が日本球界初の快挙を成し遂げました。
2019年4月13日の千葉ロッテマリーンズ戦(札幌ドーム)で日本球界初の公式戦通算300ホールドを達成しました。
2020年現在の現役選手では200ホールド達成者もいないため
いかに凄い記録だということはおわかりかと思います。
この日のヒーローインタビューで次の目標を聞かれた宮西投手は「もちろん301ホールドを目指して頑張ります」と真剣に答えたが、球場内は笑いに包まれていました。
ちなみに、301ホールドは地元兵庫県のほっともっとフィールドで達成しました。
まとめ
宮西投手は入団から12年連続50試合以上登板している鉄腕投手です。
そして、FA権を行使せずチーム愛を貫いた男気も有ります。
立場的にはベテランの域に入りましたが
本人は東京オリンピック出場を目指しており
2023年開場予定のファイターズ新球場で投げたいと明言しています。
まだまだ若手の手本として、壁として君臨し続けることでしょう。
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